名言集&ショート・トーク集

 

 

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【名言集】

自己受容・自己肯定感

□投げ出して良いのはプライドだけだ。身体は絶対に投げ出すな。

□人を信じよう。しかし、その何千倍も自分を信じよう。

□自分に対して、「自分しか証人のいない試練」を課すのだ。

□自分を尊敬していれば、悪いことはできなくなる。

□疲れ切った際の反省など、鬱への道でしかない。

□後悔することは、過失を2回繰り返すことだ。

□不幸な人は、自分が不幸であることを自慢する。

□アイデンティティとは、1人1つのものではない。1人が何個ももっているものだ。

 

 

挑戦・勇気

□ものすごく悪い出来事は1章のラストに置かれる。今、1章のラストと思え。

□あなたの人生の主役はあなたである。私は、主役がサボっている映画など観たくない。

□成功するまで、成功しているふりをせよ。

□遅れたとしても、何もしないよりは良い。

□逆境からただ単に立ち直るのではない。起き上がって、さらに上に伸びるのだ。

□自由意志の第一歩は、自由意志を信じることだ。

□あなたが挑戦しないのは、失敗する自分が怖いからだろう。自分を卑下していれば楽だよね。傷つきさえしないのだから。

  

 

努力・成果

□天才は努力する人に勝てず、努力する人は楽しむ人に勝てない。

□薪を自分で割れば2倍暖まる。他人の努力に頼らず、自分の努力を大切にしよう。

□結果を出す人とは、異常なチャレンジを平気でする者だ。昔話の老夫婦を見よ。

□良い習慣をもてば善人になり、悪い習慣をもてば悪人になる。しかも、その習慣は憧れの対象となり、伝染する。

□外から見れば一瞬で起こった革命でも、中から見れば地道な努力の積み重ねである。ただ、「弾み車の法則」に従ったのだ。

□偉大な思想家は、自分がどれだけ知っているかを自慢しない。自分がどれだけ知らないかに驚嘆する。

□今勉強しないなら、「昔勉強したことがある」は大した意味をもたない。

□読書後に思考しないのは、食後に消化しないのと同じである。

□教師は学ぶことをやめたら、教師を辞めなければならない。

□最大で最高の投資とは、自分への投資である。

□物事に取り組む最も早い時期は、「遅かった」と思った瞬間である。

□あなたがこの世界で見たい変化に、あなた自身がなりなさい。

□学ぶ目的は、信念の肯定ではなく、新たな信念の獲得・信念の進化である。古い信念は、あなたを囚人にしかねない。

 

 

仕事・生産性

□まず勝って、それから戦うのだ。

□自分で優先順位を決めなければ、他者の言いなりになってしまう。

□できる人は複雑なことを単純にする。できない人は単純なことを複雑にする。

□プロは上手になればなるほどお金を得る。アマチュアは上手になればなるほどお金を支払う。

□専門家は常に、既得権益側にしかいない。

□自然の中にいると、不自然なものが自分から逃げていく。

□前日の仕事の中に、自分自身の意志の刻印を認める者は、幸福である。

□偉大な個人やコミュニティは、冷静な自己分析を繰り返し、外部の世界から変化を迫られる前に、自ら変化する。

□自分が「最高になれる部分」「最高にはなれない部分」への理解こそが、最も重要な要素だ。

□1日の成果とは、収穫量ではなく、蒔いた種の数である。

□偉大なプロダクトではない。偉大な企業ですらない。偉大な思想を目指すのだ。

□超一流の知性とは、2つの相反する考え方を同時に受け入れながら、2つの成果の和を上回る第3案としてのシナジーを創出することである。

 

 

コミュニケーション

□何を決めるか分かっていない会議で、何かが決まることは永遠にない。

□人は誰かの「できないこと」など気にしない。「できること」を気にする。

□弱点を突いても良いが、突き刺してはならない。

□不機嫌は結果でもあるが、それに劣らず原因である。

□第1号ホームランに2回目はない。大切な人の第1号を見逃すわけにはいかない。

□コミュニケーションの達人とは、美容師に、「ごめんね。1人で話してしまって。」と言わせる者のことである。

□「ない」から苦しくなるのではなく、「奪われた」から苦しくなる。断じて奪うな。

□「やりたい」「嬉しい」と思う自分よりも、「やりたくない」「悲しい」と思う相手に優しくしよう。

□必要以上に明るくなればエネルギーは減る。どんなツールもどんな人間も。

□他人の人生にとって、自分はいつも脇役である。

□自分が優先した人数が、自分を助けてくれる人数ではない。

□やりたくないことを、勇気をもって断る人が、結局は最も信頼される。

□人に好かれるかどうかはコントロールできないが、人を好きになるかどうかはコントロールできる。

□誰しも、「笑わせてくれる人」より「共に笑ってくれる人」を好む。

□ほんの数分間で終わるはずの感情と、何日、何週間、何ヶ月、何年と共に生きていくのか?

□合わない人の良い面を無理に探すな。本当に嫌いな人に時間を使うほど、人生は長くないから。

□両思いなどない。片思いが2つあるだけだ。

□いかなる心も、判断されることは望まない。理解されたいのだ。私たちにできるのは、理解しようと努め、精一杯励ますことである。相手を理解すれば理解するほど、簡単には怒れない。

□職場からの感情を引きずるな。その感情の矢面に立つのは、パートナーや家族だよ。

□一緒に黙っていることは素敵だ。一緒に笑うことはもっと素敵だ。

□素晴らしい人間関係の基準は、各人の満足の和を上回る幸福感がその集団にもたらされているかどうかである。特に、お互いが「自分の方が得をしている」と思える関係は最高である。

□大好きな人と、愛している人と、10年後の約束を。

□もう会えないとしたら、その人にどんな感謝を伝えるだろう?

  

 

文化・価値観

□流行より、百年先も通用するクラシック。

□ヒトの発展の歴史は、不便・不快・嫉みの克服の繰り返しである。

□幸福の要素はそれぞれ似通っているが、不幸の要素はそれぞれ全く違う。

□永遠は存在しないが、永遠のような一瞬は多くある。

□たった1秒の出来事でも、それがもし永遠に記憶に残るほどのものなら、それは永遠より長い。

□夢があなたを恐怖させないのなら、その夢は小さ過ぎるのだ。

□芝居と同じように、人生にも上手下手があるのだ。

□多くの人は、興味をもってもらうことに時間を使い過ぎだ。自分の興味があることに時間を使おう。

□自分が常に変われば、ずっと同じものをもっていても飽きないだろう。

□自らを偉大だと考えた瞬間に、凡庸への急落は始まっているのだ。

  

 

ものの見方・考え方の転換(パラダイム・シフト)

□汎用性が高いということは、裏を返せば何もかも中途半端だということである。

□依存先を1つにすると病気になる。しかし、複数にすれば、それは多趣味になる。

□忙しいから発明できないのではなく、忙しさから逃れるために発明するのだ。

□斬新さを求めるなんて古過ぎる。

□トラブルに巻き込まれるのは、あなたが無知だからではなく、間違ったことを事実だと思い込んでいるからである。

□怖がっても大丈夫だ。少しも怖くなければ、勇気の意味がなくなる。

□友人、パートナー、ビジネスなど全ての人間関係において、「この人無理」はない。「この人のこの部分は無理」だけである。

□相手が間違っているのではなく、「自分とは違うのだ」と思って行動しよう。

□「言われてみれば当たり前」は、「言われるまで分からない本質」ということである。

□人生で最も若いのは、常に今だ。

□お酒は悪いと本で読んだので、読書をやめたよ。

□他者の考え方を尊重して理解するからこそ、自分の考え方に対する理解が圧倒的に深まる。

□外国語を学ぶということは、すでに知っている事物や概念の「新しい名前を知る」ことではなく、今までとは全く違う分析やカテゴリー化の「新しい視点を獲得する」ことである。

□ちょっとしたストレスが予定にあれば、簡単には死なない気がする。

 

 

【ショート・トーク集】

名言

□名言中の名言は、その汎用性が高い。例えば、「向き合わなくて良いのだ。隣で同じものを見てみよう。」という名言は、教育、コーチング、恋愛、育児、介護、飼育などなど、あらゆる関係性で適用可能である。他にも、「○○が全てではないが、全てに○○が必要だ。」という名言は、お金や勉強、コミュニケーションなど、あらゆる内容の大切さをウィットに富んだ印象で表現できる。

 

 

科学・理論・法則・効果など

□「カオス理論」によると、例えば日本において、1羽の蝶がこの瞬間に舞い上がるかどうかで、翌日のブラジルの天気は変化するという。(バタフライ効果)

 

□「ジャネー法則」によると、主観的に記憶される時間の長さは、年少者では長く、年長者では短いという。一説には、幼少期は毎日が発見や疑問の連続であるのに対して、思春期以降は日々がルーティーン化するためだと言われている。ちなみに、5億年の体感時間は人生6回分であるという試算もある。しかしながら、他者のためになることを実行している場合、体感時間は2倍以上になるという。

 

□「スピリチュアル効果」によると、スピリチュアル自体は非科学的だが、科学的な効果があるという。精神状態やその段階でのマインドセットが、身体やパフォーマンスに与える影響は驚くほど大きい。「プラシーボ効果」や「ノーシーボ効果」も同様である。

 

□「ハインリッヒの法則」によると、1つの重大な事故が起きる背景に、29の軽い事故、300の危ない事案があるという。

 

 

生物・ヒト

□どんな哺乳類でも、約10億回の心拍で一生を終えることは変わらない。

 

□危険への対応として、ヒト以外の生物は、「怖いから行かない」と本能に基づいて判断する。一方でヒトは、「落ちたことがあるから避ける」と経験に基づいて判断する。

 

□生物史における「腸」の歴史は50億年である。脳の歴史の5億年よりずっと長い。また、脳が死んでも腸は動くが、腸が死んだら脳は動かないという。)

 

□記憶とは、「曖昧さ」が生むシステムである。情報の保存が正確過ぎると、左から見た顔と右から見た顔を同一人物だと理解できないので、記憶とならない。文字の認識なども同様だ。記憶の曖昧さは、実は想像力の源泉である。「よく分からない部分を空想で補填する」という作業がないと、想像力も創造力も育たない。ヒトの脳は成長につれて、曖昧な記憶をする部分が発達していく。したがって、抽象化ができるのも、抽象化によって言語を扱えるのもヒトだけである。

 

□ヒトは、周囲のヒトを認識できるようになってから自分を認識する。生存のためには、まず他者の認識が必要になる。しかし、他の動物は自分を観察することまではしない。自己認識とは「差異のシステム」であり、ヒト独自のものである。したがって、ヒトだけが承認欲求をもっている。また、ヒトだけが「自分は必ず死ぬ」ということを知っているのだ。過去を思って後悔したり、未来を思って憂鬱になったりするのも同様にヒト固有のものである。

 

□ヒトが知覚する「今この瞬間」というマインドフルネスは、2.5秒であるという。

 

 

健康

□継続的な「サウナ」「水風呂」「外気浴」の習慣は、「脳・身体の疲労回復」「ストレス解消・メンタルの安定」「血行促進・血圧安定・動脈硬化予防」「自律神経の調整力強化」「安眠効果」「美肌効果」「ダイエット効果」などの絶大な効果を誇る。自然と組み合わせたメソッド(テントサウナなど)は、その効果をさらに高める可能性があるという。

 

□もちろん体質に左右されるが、適量のコーヒーによって、「全死亡リスクが25%低下する」「肝がん及び口腔、咽頭、食道がんのリスクが50%低下する」「余命を伸ばす可能性がある」「ドーパミンの分泌量が増加し、集中力や記憶力がアップしたり、ポジティブになって鬱病予防になったりする」「心血管疾患の予防になる」「糖尿病予防になる」などの効果がもたらされるという。これらはメタアナリシス的に証明されているものもあり、多様な民族や世代において検証されたものが多い。「コーヒーこそが最強の薬」と言われることもあるのだ。

 

□黄色い食べ物(バナナや卵料理)で、オキシトシン・エンドルフィンの分泌が高まるという。また、良好な人間関係を築けず、人と衝突することが多い人ほど、野菜を食べないというデータもある。

 

 

言葉

□全く言語の通じない者同士が、互いの言葉を理解するために必要なのは、「WHAT(何)?」という意味に対応する言葉の把握であると言われる。「WHAT?」を使えれば、その他の言葉の意味も聞き出せるからだ。

 

□応援しているチームが勝つと「『私たち』の勝利」という言葉が踊り、負けると「『彼らの』敗北」と表現される傾向にある。

 

 

文化・歴史

□ベストセラーのテーマは「料理」で、セカンドセラーのテーマは「ダイエット」であるという。

 

□小説は作者が結末をコントロールするが、自己啓発本は読者が結末をコントロールする。

 

□若年層で流行するものは、決まって年配層に否定される。エジプトの壁画にも、「最近の若い者は」で始まる文章があるという。

 

□中世における一生分の情報に、現代人は1日でさらされている。

 

□原始のヒトの死因第1位は「他殺」であるという。そう考えれば、ヒトが過剰なまでに「他者にどう思われるか」を気にするのも納得できる。他者の視線を気にすることこそが、生存のための最重要事項だったのだ。

 

 

お金

□企業にあるのは使わなくてはならない「経費」であり、個人にあるのは使いたくない「お小遣い」である。経費について調べてみると、意外な大金を経費で落とせることが判明する。

 

□個人は買うプロだが、売るプロではない。これが、リユースストアがビジネスとして成り立つ理由である。

 

□モノやサービスを購入する場合、「それを自分の子どもに買ってほしいか、続けてほしいか」を基準にすると良いと言われている。短期的視点では喜ぶ大量のお菓子も、長期的に見れば虫歯の原因だと判断されるはずだ。

 

□金額については諸説あるが、おおむね年収800万から、幸福度はほとんど上がらないという。年収1億の人は年収1億以上のコミュニティに属してしまうことが多いため、他者との比較によって、結局は満足感も幸福感も得られなくなりやすいのだ。

    

 

コミュニケーション

□悪口・陰口・嘘は、率直に言って「言葉のドラッグ」である。これらが習慣になってしまうと、自己洗脳が進んで意見を変えられなくなるし、問題の先送りは加速し、全方位の信用も失う。また、あなたの陰口や嘘を聞いている相手は、「自分も陰口や嘘を言われているかも」と思うだけである。つまり、その場にいない人に対する礼儀こそが重要(裏を返せば、当人がいないところでの賞賛は絶大な効果をもつ。)なのだ。もし、あなたが悪口・陰口・嘘に満たされたコミュニティにいるのなら、全力で逃げ出さそう。そうしなければ、あなたの人生も、あなたの大切な人の人生も壊れてしまう。ちなみに、悪口好きの寿命は5年短いのだという。

 

□「待たせる」という行為は、極めて不道徳な行為だ。待たされる相手は、「なぜなんだ」「何かあったんだろうか」などと、怒りや不安感を覚えざるを得ないのである。また、質問された際の「何でも良い」という態度も問題だ。相手に選択させるのは負担を強いる行為である。何事においても極力、自分のポジションを取ってみよう。

 

□ある調査では、3人に1人が「パワー・ハラスメントを受けたことがある」と答えたのに対して、「パワー・ハラスメントをしたことがある」と答えたのは2000人に1人であったという。

 

□人は無意識に見返りを期待する。より多くの見返りをもらえる可能性がある場合は、その傾向が顕著だ。例えば、担当者がブランドロゴ入りのシャツを着ている場合に、アンケート調査への協力は4倍近くになり、寄付金の額は2倍以上になるという。

 

□男の恋愛は「名前をつけて保存」で、女の恋愛は「上書き保存」と見せかけて「共有へ保存」である。共有の名前こそが「女子会」なのだ。

 

□パートナーを支えるのは、キツさを感じている場合の寄り添いではない。むしろ、「嬉しさを感じている場合に共に喜んでくれた」という経験である。

 

 

思考

□物事を突き詰めて考えると、「『多様性を認めない』という多様性をどう判断するか」などのパラドックスに陥る。「『承認欲求を捨て去るというマインド』を承認してほしい」「『あの人は悪口ばかり』という悪口」「『あの人はすぐにレッテルを貼る』というレッテル」「『自分は怒りっぽくない』と激怒する」「『欲望そのもの』への欲望」といったケースも同様だ。

 

□ネガティブな思考があまりに優位になることを、「感情のハイジャック」と呼ぶ。「最後通牒ゲーム(ある金額の分配割合を1人目の被験者が決め、2人目の被験者が「決定通りの金銭をもらうor両者とも金銭を受け取らない」を決められる。)」では、合理的に考えれば最善の選択(どんな分配割合であれ、もらえるならもらった方が得になる。)を、一時的な感情に任せて全員が放棄したという。また、ネガティブな思考は健康にも直接影響する。「自分は心臓病になりやすい」と思っている人は、実際に心臓病での死亡リスクが4倍になるという。

    

 

仕事・生産性

□仕事が遅い原因の90%は、「やり直し」である。これを防ぐために、早い段階での共有に留意すると良いだろう。具体的には、「2割共有」である。思ったよりずっと早い段階で方向性を確認し、共通理解することが最重要なのだ。

 

□ビジネスパーソンは、実に年間150時間を、「探す」という作業に費やしているという。

 

□人は既存のシステムを肯定すると落ち着いてしまう。疑いをもち続け、「クリティカル・シンキング」を意識することで新たなアイディアが生まれ、生産性も高まるだろう。

 

□「他者に対して」怒りを感じると復讐心が生まれるが、「他者のために」怒りを感じる場合は、改善へのモチベーションが生まれ、生産性も向上する。これは社会的な生物であるヒトのシステムによるものだ。怒りを再定義して仕事に向け、圧倒的にポジティブなエネルギーへと昇華させよう。

 

□「運」は、人々や組織に平等で巡ってくるものであるという研究結果がある。成功の鍵は、運に恵まれるかどうかではなく、運(特に人間運)と遭遇した際にどう生かすかである。「運の利益率」をどう高めるかとも言えるだろう。具体的には、運や「セレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運)」に恵まれた場合に、どれだけ行動し、アウトプットできるかだ。ちなみに、偉大な成功者は、成功したら「運に恵まれた」と言い、失敗しても「運が悪かった」とは言わない。

 

□絶対に仕事を奪われない方法は、「自ら仕事を創り出す能力」を身につけることだ。例えば、「AIに仕事を奪われた人を人情で慰めるサービス」などは秀逸であろう。

 

□多くの人にとって、人生で最も長い時間を割くのは仕事の時間である。「仕事は余暇のため」と思い過ぎれば、人生のほとんどの時間に対して、「早く過ぎ去れ」と思うことになってしまう。やはり、仕事を楽しむためのマインドや創意工夫は、誰にとっても非常に大切なのだ。

 

 

創造性

□創造性の高い子どもは、必ずしも教師に好まれない。それは創造性の高い子どもが「承認欲求の外にいる」ことを示す。

 

□創造性のある人は、必ずしも信念とやる気に満ちているのではない。むしろ自信満々ではなく、常に自己不信と戦っている人が大半である。

 

□ノーベル賞受賞者は、芸術に造詣が深い。芸術を趣味とする科学者は、一般的な科学者(科学者として仕事をしている時点で優秀な人材だろうが。)に比べて、音楽だと2倍、美術・工芸だと7倍、文筆だと12倍、舞台芸術だと22倍もノーベル賞受賞確率が上がるという。

 

 

目標・夢

□成功しない人の共通点は、完全な言い訳を考えていることだ。加えて、その言い訳を完全に弁護するための言い訳を考えていることである。

 

□「自分の葬式でどのような弔辞を読んでもらいたいか」「自分の死亡記事はどうあってほしいか」という問いへの答えに、真の目標や夢が潜んでいるかもしれない。

 

 

挑戦・勇気

□10人のグループに、あなたと、「自分以外に1人いれば頑張れる」という人が1人、「自分以外に2人いれば頑張れる」という人が1人、「自分以外に3人いれば頑張れる」という人が2人いるとする。また、「半分の人がそうなら自分も頑張る」という人が残りの5人だとする。あなたが勇気を出せば、最終的にグループ全員が頑張れる。多くのグループはこういう感情分布になっているものだ。新しいことへの挑戦、問題点の解決などの様々な試練は、あなたが最初の1人となるのを待っている。

 

 

教育・育児

□自分のことに関して、シンプルに科学的な理解をすることによって、子どもたちは偉大な成長マインドセットを手に入れる。

 

□「こんな自分になりたい」がなかなか考えられない子どもには、「こんな自分にはなりたくない」という観点で考えさせるのが有効である。「なりたい」と「なりたくない」がミックスされて、理想の姿は思い描かれるのである。しかしながら、「何になりたいか」ではなく、「どう在りたいか」を考えさせることが重要だ。職業から考えさせるのは良くない。そもそも、子どもたちの70%は将来、現在存在しない仕事をするのであり、安易に夢を抱かせることは、30%に閉じ込めることになってしまう。

 

□自分のモノに関する概念にはステップがある。「(自分が)そのモノを所有している」という感覚がなければ、「貸す」という概念も「盗む」という概念も生まれない。まず「所有感」をもたせることは、非常に大切な要素なのだ。

 

□特に子どもの自己肯定感は、Doing(やること)やHaving(もっているもの)ではなく、Being(ありのままの感情・存在そのもの)を承認されることで育っていく。また、子どものメンタルの強さは、しっかりした信頼関係を築ける大人が、1人でもいるかどうかによる。

 

□チャレンジ精神旺盛な子どもは、親の姿を見てリカバリーの方法を学んでいる。また、「何が分からないか」を分かっている子どもの成長は特に早いという。

 

□子どもたちに価値観を伝えることも大切だが、それ以上に、自分の価値観をどうやって表現するかを伝える方がずっと大切だ。具体的には、価値観を「セリフ化」しておくことである。そうすれば、子どもたちは明確に賛同・反論できるようになる。子どもたちが価値観をもっていたとしても、それをアウトプットできなければ、ズルズルと周囲に同調せざるを得ないのだ。

 

□「やらない後悔よりやって後悔」という名言を、「挑戦の勇気を奮い立たせるパワーフレーズ」と捉えるべきか「愚行を後押ししてしまう悪魔の囁き」と捉えるべきかの判断力を身につけさせるのは、教育の力であろう。

 

□幼児はいつだって、どんなことだって、「自分でやる!」と言って聞かない。しかし、その思いをもち続ける子どもは強い。多くの子どもは、成長するにつれて、その情熱を忘れてしまうものだ。「何も自分でやらない」となってしまっては最悪だ。

 

□「そうしなければ分からない子どもがいる」のではなく、「そうしなければ伝えられない大人がいる」のだ。間違ってはならない。

 

□子どもは、自分をキャラ化できるものを好きになり、繰り返しそれに接してパフォーマンスを高めていく。だから例えば、ピアノが全員上手なコミュニティにおいて、ピアノの腕前をキャラ化できない子どもたちはピアノから遠ざかってしまう。子どもたちにどのような「環境」と「人間関係」を与えるかは、周囲の大人のかかわりそのもの以上に、非常に大切なファクターとなる。

 

□科学的には、「好き」という感情に理由などなく、むしろ好きなことに理由をつけなければならない時点で、それを本当に好きかはかなり怪しい。好きなことをやっているだけなのに、それを褒められ続けると、子どもたちの中には「自分は褒められるためにやっているのだろうか」という認知的不協和が発生してしまう。だから、その不協和を解消するために好きなことをやめてしまったり、もっと簡単に褒められる手段を選んだりしてしまうこともあるのだ。特に結果のみを褒められ続けた場合は最悪で、子どもたちは「結果を残す自分」というラベリングを守るために、思い切ったチャレンジを避けたり、嘘を重ねたりする傾向が強くなる。したがって、褒める場合は、褒める側が自分のこととして一緒に喜び、「好きなことをやった結果喜ばれた」「努力や工夫のプロセスを褒められた」という感情にしてあげると良い。どちらかと言うと、「感心する」イメージだ。大人が子どもたちに対してアウトプットする際の創意工夫は、本当にどこまでも大切である。

 

 

ものの見方・考え方

□人は「白黒つける」「二者択一」「二元論」という見方・考え方に捕らわれやすい。そんな事象にも、「いつ」「どこで」「どのような組み合わせで」といった条件があるし、グラデーションが存在するものである。

 

□「平均」という考え方が、本当に適切な集団分析の方法かは怪しい。5000円の小遣いをもらう4人、5億円の小遣いをもらう1人がいたとして、この5人の小遣い平均は約1億となる。しかし、4人から見れば当然、「あの人だけ多くもらい過ぎだからだ」となるだろう。他にも例えば、収入1億で2000万を消費に充てる人と、収入300万で300万を消費に充てざるを得ない人がいた場合、2人の収入に対する消費税(1割)の割合は、前者が2%、後者が10%になる。「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を巧みに使う。」「嘘には3種類ある。嘘とひどい嘘、統計だ。」「メディアが数を示したら割合を見ろ。割合を示したら数を見ろ。」という言葉があるように、ある一部の存在が数字を大きく動かしていたり、全体の数字を見ると平等性に乏しかったりする可能性は大いにある。平均にアプローチしても、そのビジネスが成功するとは限らない。

 

□「残業を完全に禁止する」「複数のパートナーをもつことを許可する」といったアイディアは、権利の拡張とされることが多い。しかし一方で、「能力差を時間投下でカバーできなくなる」「魅力ある人のみが多くのパートナーをもてる」という、格差助長の面があるとも言える。

 

□「靴は全く売れない」とも、「靴が爆発的に売れる」とも捉えられる状況は、「全員が裸足の地域」である。現象は事実としてあるが、そこに定まった価値が置かれているわけではない。何事も見方・考え方次第で価値がつけられていく。付箋紙やワクチンの発明も、失敗や怠惰だと思われた現象を、見方・考え方を変えることで、大いなる価値とした好例であろう。

 

□ある人の活躍がメディア取り上げられたとして、その姿とは、その人の最高の瞬間の切り抜きであると言える。情報は選ばれた上で、さらに加工されている。それを分かった上で、嫉妬が「こうなりたい」という気づきであることを理解すると良い。途方もなく離れた存在には嫉妬しない。嫉妬は、自分の描く未来について教えてくれるし、それが遠い要素でないことも示唆してくれる。

 

□気を遣うということは全く悪いことではない。むしろ、誰に最も気を遣うかという順番を決めることができれば、周囲の人々全てに気を遣う習慣はなくなる。すると人生の軸ができ、ずっと楽に生きることができる。

 

□欲しいものからではなく、失いたくないものから考えることは、非常に有効なメソッドである。

 

□「天才とは99%の努力と1%のひらめき」の真意は「1%のひらめきが重要だ。」であり、「善人なをもて往生を遂ぐ。況んや悪人をや。」の真意は「人間誰もが悪人であり、その自覚がある好人物ならば一層救われる。」であると言われる。

 

□「努力しないからあの人はダメ」と決めつけるのではなく、「努力が苦手だから、努力(習慣化)できるように支援する」という見方ができれば、状況は前進するかもしれない。「そのような支援こそ大変だから、支援者を支援する」という考え方も重要であろう。

 

□特定の行動に対する思いが強過ぎると、「頑張ることが良いとされるほど、頑張らないことが悪いとされる」「相手を受け入れなければいけないと思うほど、受け入れられない自分を責めてしまう」ことになる。完璧を目指すと、そうでない自分に落胆してしまう。バランスが非常に大切だ。

 

□「自分の仕事やスキルは柔軟だ」というものの見方・考え方をアドバイスされるだけで、幸福感と成果の上昇が半年続いたという。

 

 

アウトプット

□「指数関数的○○」という、数学的な考え方に基づく表現は、「進化」や「成長」の偉大さを強調する手段として、最も有効なものの1つだ。その程度強調の有効性は、指数関数的な数字の飛躍を、実際に考えてみれば簡単に理解できる。例えば、立方体の1辺が2倍になれば、体積は2×2×2=8倍になる。これが3倍であれば3×3×3=27倍だ。また、1分ごとに2倍になるバクテリアを水槽に1匹入れて経過観察したとして、水槽が半分満たされるのは、水槽が満杯になる1分前のことである。また、指数関数的増大の例として最も象徴的なのは、「1枚の紙を103回折れば、その厚さが観測可能な宇宙を越える」という事実であろう。

 

 

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