■〈ショート・トーク集〉
★名言
☆名言中の名言は、その汎用性が高い。例えば、「向き合わなくて良いのだ。隣で同じものを見てみよう。」という名言は、教育、コーチング、恋愛、育児、介護、飼育などなど、あらゆる関係性で適用可能である。他にも、「○○が全てではないが、全てに○○が必要だ。」という名言は、お金や勉強、コミュニケーションなど、あらゆる内容の大切さをウィットに富んだ印象で表現できる。
★科学・理論・法則・効果など
☆「カオス理論」によると、例えば日本において、1羽の蝶がこの瞬間に舞い上がるかどうかで、翌日のブラジルの天気は変化するという。(バタフライ効果)
☆「ジャネー法則」によると、主観的に記憶される時間の長さは、年少者では長く、年長者では短いという。一説には、幼少期は毎日が発見や疑問の連続であるのに対して、思春期以降は日々がルーティーン化するためだと言われている。ちなみに、5億年の体感時間は人生6回分であるという試算もある。しかしながら、他者のためになることを実行している場合、体感時間は2倍以上になるという。
☆「スピリチュアル効果」によると、スピリチュアル自体は非科学的だが、科学的な効果があるという。精神状態やその段階でのマインドセットが、身体やパフォーマンスに与える影響は驚くほど大きい。「プラシーボ効果」や「ノーシーボ効果」も同様である。
☆「ハインリッヒの法則」によると、1つの重大な事故が起きる背景に、29の軽い事故、300の危ない事案があるという。
★生物・ヒト
☆危険への対応として、ヒト以外の生物は、「怖いから行かない」と本能に基づいて判断する。一方でヒトは、「落ちたことがあるから避ける」と経験に基づいて判断する。
☆生物史における「腸」の歴史は50億年である。脳の歴史の5億年よりずっと長い。また、脳が死んでも腸は動くが、腸が死んだら脳は動かないという。
☆記憶とは、「曖昧さ」が生むシステムである。情報の保存が正確過ぎると、左から見た顔と右から見た顔を同一人物だと理解できないので、記憶とならない。文字の認識なども同様だ。記憶の曖昧さは、実は想像力の源泉である。「よく分からない部分を空想で補填する」という作業がないと、想像力も創造力も育たない。ヒトの脳は成長につれて、曖昧な記憶をする部分が発達していく。したがって、抽象化ができるのも、抽象化によって言語を扱えるのもヒトだけである。
☆ヒトは、周囲のヒトを認識できるようになってから自分を認識する。生存のためには、まず他者の認識が必要になる。しかし、他の動物は自分を観察することまではしない。自己認識とは「差異のシステム」であり、ヒト独自のものである。したがって、ヒトだけが承認欲求をもっている。また、ヒトだけが「自分は必ず死ぬ」ということを知っているのだ。過去を思って後悔したり、未来を思って憂鬱になったりするのも同様にヒト固有のものである。
☆ヒトが知覚する「今この瞬間」というマインドフルネスは、2.5秒であるという。
★健康
☆もちろん体質に左右されるが、適量のコーヒー摂取によって、「全死亡リスクが25%低下する」「肝がん及び口腔、咽頭、食道がんのリスクが50%低下する」「余命を伸ばす可能性がある」「ドーパミンの分泌量が増加し、集中力や記憶力がアップしたり、ポジティブになって鬱病予防になったりする」「心血管疾患の予防になる」「糖尿病予防になる」「アルツハイマー型認知症の発症リスクが大幅に下降する」などの効果がもたらされるという。これらは、メタアナリシス的に証明されているものであり、多様な民族や世代において検証されたものが多い。「コーヒーこそが最強の薬」と言われることもあるのだ。
☆黄色い食べ物(バナナや卵料理)で、オキシトシン・エンドルフィンの分泌が高まるという。また、良好な人間関係を築けず、人と衝突することが多い人ほど、野菜を食べないというデータもある。
★言葉
☆全く言語の通じない者同士が、互いの言葉を理解するために必要なのは、「WHAT(何)?」という意味に対応する言葉の把握であると言われる。「WHAT?」を使えれば、その他の言葉の意味も聞き出せるからだ。
☆応援しているチームが勝つと「『私たち』の勝利」という言葉が踊り、負けると「『彼らの』敗北」と表現される傾向にある。
★文化・歴史
☆ベストセラーのテーマは「料理」で、セカンドセラーのテーマは「ダイエット」であるという。
☆若年層で流行するものは、決まって年配層に否定される。エジプトの壁画にも、「最近の若い者は」で始まる文章があるという。
☆中世における一生分の情報に、現代人は1日でさらされている。
☆原始のヒトの死因第1位は「他殺」であるという。そう考えれば、ヒトが過剰なまでに「他者にどう思われるか」を気にするのも納得できる。他者の視線を気にすることこそが、生存のための最重要事項だったのだ。
★お金
☆企業にあるのは使わなくてはならない「経費」であり、個人にあるのは使いたくない「お小遣い」である。経費について調べてみると、意外な大金を経費で落とせることが判明する。
☆モノやサービスを購入する場合、「それを自分の子どもに買ってほしいか、続けてほしいか」を基準にすると良いと言われている。短期的視点では喜ぶ大量のお菓子も、長期的に見れば虫歯の原因だと判断されるはずだ。
☆金額については諸説あるが、おおむね年収800万から、幸福度はほとんど上がらないという。年収1億の人は年収1億以上のコミュニティに属してしまうことが多いため、他者との比較によって、結局は満足感も幸福感も得られなくなりやすいのだ。
★コミュニケーション
☆悪口・陰口・嘘は、率直に言って「言葉のドラッグ」である。これらが習慣になってしまうと、自己洗脳が進んで意見を変えられなくなるし、問題の先送りは加速し、全方位の信用も失う。また、あなたの陰口や嘘を聞いている相手は、「自分も陰口や嘘を言われているかも」と思うだけである。つまり、その場にいない人に対する礼儀こそが重要(裏を返せば、当人がいないところでの賞賛は絶大な効果をもつ。)なのだ。もし、あなたが悪口・陰口・嘘に満たされたコミュニティにいるのなら、全力で逃げ出さそう。そうしなければ、あなたの人生も、あなたの大切な人の人生も壊れてしまう。ちなみに、悪口が習慣化している(批判・皮肉度が高い)人は、そうでない人に比べて、寿命が5年短い。また、認知症になるリスクが3倍高くなり、死亡率は1.4倍高くなるという。
☆「待たせる」という行為は、極めて不道徳な行為だ。待たされる相手は、「なぜなんだ」「何かあったのだろうか」などと、怒りや不安感を覚えざるを得ないのである。また、質問された際の「何でも良い」という態度も問題だ。相手に選択させるのは負担を強いる行為である。何事においても極力、自分のポジションを取ってみよう。
☆ある調査では、3人に1人が「パワー・ハラスメントを受けたことがある」と答えたのに対して、「パワー・ハラスメントをしたことがある」と答えたのは2000人に1人であったという。
☆人は無意識に見返りを期待する。より多くの見返りをもらえる可能性がある場合は、その傾向が顕著だ。例えば、担当者がブランドロゴ入りのシャツを着ている場合に、アンケート調査への協力は4倍近くになり、寄付金の額は2倍以上になるという。
☆男の恋愛は「名前をつけて保存」で、女の恋愛は「上書き保存」と見せかけて「共有へ保存」である。共有の名前こそが「女子会」なのだ。
☆パートナーを支えるのは、キツさを感じている場合の寄り添いではない。むしろ、「嬉しさを感じている場合に隣で喜んでくれた」という経験である。
☆素晴らしいコミュニケーションの積み重ねにより、個人の力を単純にプラスしたものを遥かに上回るパワーがもたらされることがある。この非常に大きな相乗効果は、「シナジー」と呼ばれる。偉大なシナジーは、「奇跡の数○倍」と言われるような成果を、いとも簡単に生み出す。人によるシナジーは、「自立」「人格」「原則」をもつ人同士(チーム)が、大きなパラダイム・シフトを成し遂げることによって実現する。その転換とは、具体的には「相違点を歓迎する」ことである。「違って良かった!」と思えるようになれば最高だろう。お互いの考えや主張が出会った際に、どちらかがその案を押し通すのではなく、またどちらかが案を譲るのではなく、より素晴らしい第3案を目指して、粘り強くコミュニケーションを重ねるのだ。全く違うもの同士のシナジーこそ、偉大である。極端な話、ヒトのみならず多くの生命体の種の存続・発展は、「性別という違い」が生むシナジーによってもたらされている。
★思考
☆物事を突き詰めて考えると、「『多様性を認めない』という多様性をどう判断するか」などのパラドックスに陥る。「『承認欲求を捨て去るというマインド』を承認してほしい」「『あの人は悪口ばかり』という悪口」「『あの人はすぐにレッテルを貼る』というレッテル」「『自分は怒りっぽくない』と激怒する」「『欲望そのもの』への欲望」といったケースも同様だ。
☆ネガティブな思考があまりに優位になることを、「感情のハイジャック」と呼ぶ。「最後通牒ゲーム(ある金額の分配割合を1人目の被験者が決め、2人目の被験者が「決定通りの金銭をもらうor両者とも金銭を受け取らない」を決められる。)」では、合理的に考えれば最善の選択(どんな分配割合であれ、もらえるならもらった方が得になる。)を、一時的な感情に任せて全員が放棄したという。また、ネガティブな思考は健康にも直接影響する。「自分は心臓病になりやすい」と思っている人は、実際に心臓病での死亡リスクが4倍になるという。
★仕事・生産性
☆仕事が遅い原因の90%は、「やり直し」である。これを防ぐために、早い段階での共有に留意すると良いだろう。具体的には、「2割共有」である。思ったよりずっと早い段階で方向性を確認し、共通理解することが最重要なのだ。
☆ビジネスパーソンは、実に年間150時間を、「探す」という作業に費やしているという。
☆「他者に対して」怒りを感じると復讐心が生まれるが、「他者のために」怒りを感じる場合は、改善へのモチベーションが生まれ、生産性も向上する。これは社会的な生物であるヒトのシステムによるものだ。怒りを再定義して仕事に向け、圧倒的にポジティブなエネルギーへと昇華させよう。
☆「運」は、人々や組織に平等で巡ってくるものであるという研究結果がある。成功の鍵は、運に恵まれるかどうかではなく、運(特に人間運)と遭遇した際にどう生かすかである。「運の利益率」をどう高めるかとも言えるだろう。具体的には、運や「セレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運)」に恵まれた場合に、どれだけ行動し、アウトプットできるかだ。ちなみに、偉大な成功者は、成功したら「運に恵まれた」と言い、失敗しても「運が悪かった」とは言わない。
☆絶対に仕事を奪われない方法は、「自ら仕事を創り出す能力」を身につけることだ。例えば、「AIに仕事を奪われた人を人情で慰めるサービス」などは秀逸であろう。
☆多くの人にとって、人生で最も長い時間を割くのは仕事の時間である。「仕事は余暇のため」と思い過ぎれば、人生のほとんどの時間に対して、「早く過ぎ去れ」と思うことになってしまう。やはり、仕事を楽しむためのマインドや創意工夫は、誰にとっても非常に大切なのだ。
☆少しの努力と創意工夫をもって1日を過ごした(101%)場合、1年後には成果が37.8となる。反対に、少しの怠慢と惰性をもって1日を過ごした(99%)場合、1年後の成果は0.03となる。これは365日分のかけ算で算出した数値であり、「実際には足し算では?」というような疑問も発生する。しかしながら、これは「複利」の破壊的効果を示す最も良い例である。1年間も努力や創意工夫を続ければ、その努力や創意工夫自体の価値が、圧倒的に飛躍しているのだ。
★創造性
☆創造性の高い子どもは、必ずしも教師に好まれない。それは創造性の高い子どもが「承認欲求の外にいる」ことを示す。
☆ノーベル賞受賞者は、芸術に造詣が深い。芸術を趣味とする科学者は、一般的な科学者(科学者として仕事をしている時点で優秀な人材だろうが。)に比べて、音楽だと2倍、美術・工芸だと7倍、文筆だと12倍、舞台芸術だと22倍もノーベル賞受賞確率が上がるという。
★目標・夢
☆成功しない人の共通点は、完全な言い訳を考えていることだ。加えて、その言い訳を完全に弁護するための言い訳を考えていることである。
☆「自分の葬式でどのような弔辞を読んでもらいたいか」「自分の死亡記事はどうあってほしいか」という問いへの答えに、真の目標や夢が潜んでいるかもしれない。
★挑戦・勇気
☆10人のグループに、あなたと、「自分以外に1人いれば頑張れる」という人が1人、「自分以外に2人いれば頑張れる」という人が1人、「自分以外に3人いれば頑張れる」という人が2人いるとする。また、「半分の人がそうなら自分も頑張る」という人が残りの5人だとする。あなたが勇気を出せば、最終的にグループ全員が頑張れる。多くのグループはこういう感情分布になっているものだ。新しいことへの挑戦、問題点の解決などの様々な試練は、あなたが最初の1人となるのを待っている。
★教育・育児
☆「こんな自分になりたい」がなかなか考えられない子どもには、「こんな自分には絶対なりたくない」という観点で考えさせるのが有効である。「なりたい」と「なりたくない」がミックスされて、理想の姿は思い描かれるのである。しかしながら、「何になりたいか」ではなく、「どう在りたいか」を考えさせることが重要だ。職業から考えさせるのは良くない。そもそも、子どもたちの70%は将来、現在存在しない仕事をするのであり、安易に夢を抱かせることは、30%に閉じ込めることになってしまう。
☆自分のモノに関する概念にはステップがある。「(自分が)そのモノを所有している」という感覚がなければ、「貸す」という概念も「盗む」という概念も生まれない。まず「所有感」をもたせることは、非常に大切な要素なのだ。
☆特に子どもの自己肯定感は、Doing(やること)やHaving(もっているもの)ではなく、Being(ありのままの感情・存在そのもの)を承認されることで育っていく。また、子どものメンタルの強さは、しっかりした信頼関係を築ける大人が、1人でもいるかどうかによる。
☆チャレンジ精神旺盛な子どもは、親の姿を見てリカバリーの方法を学んでいる。また、「何が分からないか」を分かっている子どもの成長は特に早いという。
☆子どもたちに価値観を伝えることも大切だが、それ以上に、自分の価値観をどうやって表現するかを伝える方がずっと大切だ。具体的には、価値観を「セリフ化」しておくことである。そうすれば、子どもたちは明確に賛同・反論できるようになる。子どもたちが価値観をもっていたとしても、それをアウトプットできなければ、ズルズルと周囲に同調せざるを得ないのだ。
☆「やらない後悔よりやって後悔」という名言を、「挑戦の勇気を奮い立たせるパワーフレーズ」と捉えるべきか「愚行を後押ししてしまう悪魔の囁き」と捉えるべきかの判断力を身につけさせるのは、教育の力であろう。
☆幼児はいつだって、どんなことだって、「自分でやる!」と言って聞かない。しかし、その思いをもち続ける子どもは強い。多くの子どもは、成長するにつれて、その情熱を忘れてしまうものだ。「何も自分でやらない」となってしまっては最悪だ。
☆「そうしなければ分からない子どもがいる」のではなく、「そうしなければ伝えられない大人がいる」のだ。間違ってはならない。
☆子どもは、自分をキャラ化できるものを好きになり、繰り返しそれに接してパフォーマンスを高めていく。だから例えば、ピアノが全員上手なコミュニティにおいて、ピアノの腕前をキャラ化できない子どもたちはピアノから遠ざかってしまう。子どもたちにどのような「環境」と「人間関係」を与えるかは、周囲の大人のかかわりそのもの以上に、非常に大切なファクターとなる。
☆科学的には、「好き」という感情に理由などなく、むしろ好きなことに理由をつけなければならない時点で、それを本当に好きかはかなり怪しい。好きなことをやっているだけなのに、それを褒められ続けると、子どもたちの中には「自分は褒められるためにやっているのだろうか」という認知的不協和が発生してしまう。だから、その不協和を解消するために好きなことをやめてしまったり、もっと簡単に褒められる手段を選んだりしてしまうこともあるのだ。特に結果のみを褒められ続けた場合は最悪で、子どもたちは「結果を残す自分」というラベリングを守るために、思い切ったチャレンジを避けたり、嘘を重ねたりする傾向が強くなる。したがって、褒める場合は、褒める側が自分のこととして一緒に喜び、「好きなことをやった結果喜ばれた」「努力や工夫のプロセスを褒められた」という感情にしてあげると良い。どちらかと言うと、「感心する」イメージだ。大人が子どもたちに対してアウトプットする際の創意工夫は、本当にどこまでも大切である。
★パラダイム・シフト(ものの見方・考え方の大きな転換)
☆人は「白黒つける」「二者択一」「二元論」という見方・考え方に捕らわれやすい。そんな事象にも、「いつ」「どこで」「どのような組み合わせで」といった条件があるし、グラデーションが存在するものである。
☆「平均」という考え方が、本当に適切な集団分析の方法かは怪しい。5000円の小遣いをもらう4人、5億円の小遣いをもらう1人がいたとして、この5人の小遣い平均は約1億となる。しかし、4人から見れば当然、「あの人だけ多くもらい過ぎだからだ」となるだろう。他にも例えば、「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を巧みに使う。」「嘘には3種類ある。嘘とひどい嘘、統計だ。」「メディアが数を示したら割合を見ろ。割合を示したら数を見ろ。」という言葉があるように、ある一部の存在が数字を大きく動かしていたり、全体の数字を見ると平等性に乏しかったりする可能性は大いにある。平均にアプローチしても、そのビジネスが成功するとは限らない。
☆「残業を完全に禁止する」「複数のパートナーをもつことを許可する」といったアイディアは、権利の拡張とされることが多い。しかし一方で、「能力差を時間投下でカバーできなくなる」「魅力ある人のみが多くのパートナーをもてる」という、格差助長の面があるとも言える。
☆「靴は全く売れない」とも、「靴が爆発的に売れる」とも捉えられる状況は、「全員が裸足の地域」である。現象は事実としてあるが、そこに定まった価値が置かれているわけではない。何事も見方・考え方次第で価値がつけられていく。付箋紙やワクチンの発明も、失敗や怠惰だと思われた現象を、見方・考え方を変えることで大いなる価値とした好例であろう。
☆気を遣うということは全く悪いことではない。むしろ、誰に最も気を遣うかという順番を決めることができれば、周囲の人々全てに気を遣う習慣はなくなる。すると人生の軸ができ、ずっと楽に生きることができる。
☆欲しいものからではなく、失いたくないものから考えることは、非常に有効なメソッドである。
☆「努力しないからあの人はダメ」と決めつけるのではなく、「努力が苦手だから、努力(習慣化)できるように支援する」という見方ができれば、状況は前進するかもしれない。「そのような支援こそ大変だから、支援者を支援する」という考え方も重要であろう。
☆特定の行動に対する思いが強過ぎると、「頑張ることが良いとされるほど、頑張らないことが悪いとされる」「相手を受け入れなければいけないと思うほど、受け入れられない自分を責めてしまう」ことになる。完璧を目指すと、そうでない自分に落胆してしまう。バランスが非常に大切だ。
☆「自分の仕事やスキルは柔軟だ」というパラダイムをアドバイスされるだけで、幸福感と成果の上昇は半年続く。
★アウトプット
☆「指数関数的○○」という、数学的な考え方に基づく表現は、「進化」や「成長」の偉大さを強調する手段として、最も有効なものの1つだ。指数関数的増大の例として最も印象的なのは、「1枚の紙を103回折れば、その厚さが観測可能な宇宙を越える」という事実であろう。
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